解決コンセプトの評価

解決コンセプトの評価とは


問題解決者が問題を解決した結果の価値評価が行えるために、エンジニアリング分野のエレガンス性とTRIZの理想性とを組み合わせた「局所的理想性」という評価基準を提案します。

問題解決者が問題を解決する際に最も重要なことは、単に問題に対する方策の提案をすればよいというものではありません。実際には、その方策の提案を実行した結果、当初の問題がどの程度解決できたかを確認することでその良否を判断しなければなりません。


その結果、解決度合いが不十分ということであれば、追加の方策案を提案し実行することを考えなければならない。そのためには、まず、提案した方策案を実行するのに値するか否かの判断ができなければそれは解決者の自己満足で終わってしまい、自分の問題はもちろん他人の問題の解決を支援することなどできません。

幸い私たちはTRIZという強力な問題解決ツールを手にしているので、普段から問題に対して前向きに取り組むことができます。後は、楽しい学びの経験や楽しい仕事の経験を増やすことができる環境があればよい。

問題解決を行った結果、関係者と解決者本人に感動が得られる「エレガントな解」を求める問題解決を目指す方法とその場があればよい。問題解決者が問題解決を楽しむためには、自分が考えたものが「エレガントな解」であるか否かを簡単に価値評価ができる手法が求められます。

技術的解決策の評価方法としては、発明に関して特許取得の可能性を判断する方法があります。特許可能性を判断する要件として発明に新規性、進歩性があることが求められるため、発明の出願前に存在する先行技術との相対評価が必要となります。

相対評価を行うには、その対象となる出願前の世界中の先行技術を調査しなければなりません。しかしながら、一高年齢者にとっては物理的、時間的な制約のため、それを正確に行うことは事実上不可能といえます。

TRIZにおいて解決策の価値評価といえば「理想性=有益機能の総和/有害機能の総和」という基準がある。理想性の定義によれば、理想的なシステムとは有害機能を一切含まないシステムだと想定することができます。

 

現実の問題解決の場合には、理想性の内容は主観的な観点、あるいは、システムや問題状況が置かれた局所的な条件に密接に関係します。そのため、「局所的理想性」という概念を採用することが現実的です。

 

「局所的理想性」は周囲から入手可能な資源の限界の中で問題を解決する私たちの能力に関係するものです。問題解決における私たちの目標とは、既存のシステムをより理想的な状態に向かって進化させることであると考えれば、理想に近い問題解決を行う一般的アプローチとは、システムの中またはその周辺にある資源を活用する方法を考えることです。


エンジニアリングの分野の価値評価といえば、「エレガンス性=その解がなしとげる目的/その解の複雑性」という基準がある。1)この基準によれば、ある解がなしとげる目的と比べて特に単純な解はエレガント(優雅)であるといわれます。

 

解の複雑性は、システムの構成要素の数とそれらの関連性の数によって決定します。解がなしとげる目的は、新しいシステムへの期待度合いによって決定します。


エンジニアリング分野のエレガンス性とTRIZの理想性とを組み合わせたものを「局所的理想性」と捉えると、「局所的理想性=(その解がなしとげる目的/その解の複雑性)×利用した資源」といった価値評価基準が考えられます。ここで、利用した資源については、資源の存在する場所や変更処理の有無によって異なる係数を採用します。