ワークショップ

ビジネススキルの向上

顧客に商品・サービスを提供することで顧客がそれを使用したときの経験から得られる価値を高めることが企業である提供側の仕事である、と考えます。

顧客の経験価値を実現するためには、ものづくり企業としては、(1)商品企画、(2)研究、開発、(3)設計、(4)生産、(5)販売、(6)知的財産管理などの一連の仕事を担うことになります。ただし、これらのすべてを一企業で満足させなければならないわけではなく、企業の規模や特長に応じて、その一部を担うことでもよい。

ここでは、ものづくり企業で働くビジネスパーソンにとって必要になる基礎的なスキルとは何かを考えてみましょう。

ものづくり企業で働く人の多くが、(1)商品企画、(2)研究、開発、(3)設計、(4)生産、(5)販売、(6)知的財産管理のいずれかを担当することになりますが、そのいずれの業務にも必要とされるスキルは「新しいことに挑戦する」という態度です。

「新しいことに挑戦する」こととは、機械化できるような単なる作業ではない仕事を行うことが求められます。

いうまでもなく、「仕事」とは、その結果によって誰かに価値を届けるための活動のことであって、事前に定められた手続きとゴールが決まっている「作業」とは違います。

したがって、ものづくり企業で働く人にとっては、(1)物事の因果関係を追及することができる論理思考能力、(2)物事の合目的性を考えられる抽象化能力、(3)論理思考では解けない問題に取り組める類比思考能力、(4)イメージを言葉に変換して仮説を作りその仮説の検証を行う具体化能力、(5)問題の発見から解決までの一連の思考プロセスを一人でたどれる持続力・責任力が必要と考えられます。

論理思考能力とは、具体的には物事の原因と結果の関係をたどることのできる能力であって、その思考結果を第三者に伝えられることが必要です。そのため、原因と結果の連鎖からなる因果関係モデルが作成できることが求められます。

一般的な文章が作成できればいいのではないかという人がいますが、文章では論理性が曖昧になりがちであり、その解釈も一意には決まらないといった欠点があります。

抽象化能力とは、具体的に物事の目的と手段の関係をたどることで合目的思考ができる能力であって、その思考結果を第三者に伝えられることが必要です。そのため、目的と手段の連鎖からなる目的手段モデルが作成できることが求められます。

類比思考能力とは、自分の専門分野の知識と論理思考を駆使しても解決できない問題に対して、求める機能を実現している異分野の知識を参考にして問題を解決する能力です。

ここで参考にする知識は、自分の専門分野のものとは異なるため、そのままでは利用できません。参考にするのは具体的な知識の背後にある本質に相当する機能や機構、構造です。

したがって、異分野の知識を参考にして問題を解くには、最終的に自分の専門分野の知識、経験が必要になります。知識は深い理解がないと、現場では使えません。日頃から自分の専門分野の知識を習得する努力と試作実験によって仮説を検証する努力を怠らないことです。

自立したものづくり企業で働くビジネスパーソンになるには、単に、ものづくりの一場面で役立つワークシートや管理ツールが使用できるだけでは不十分です。論理思考能力、抽象化能力、類比思考能力、具体化能力のすべてを駆使して、問題の発見から解決までの一連の思考プロセスを一人でたどれる持続力・責任力が必要です。

成功するまで努力することで、成功が得られます。途中であきらめれば、成功することはできません。

ものづくり企業で働くビジネスパーソンにとって必要になる基礎的なスキルは、個別具体的なアイデア発想法や管理技法の教育セミナーを受けても身に付けることはできません。ビジネスパーソンにとって必要になる基礎的なスキルを身に付けるには、それ専用のセミナーを受講すべきです。


仕事上の問題解決を行うにあたって必要となる一般的なスキルの向上を目的としたワークショップです。

 

問題解決には、(1)一般的・普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結論を得る「演繹」と、個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則・法則を見出そうとする「帰納」からなる論理思考の能力、(2)対象から本質的概念を引き出すための抽象化能力、(3)言葉を使わないイメージのみで考えるイメージ思考の能力、が重要な要素です。

 

ビジネススキル向上のワークショップでは、論理思考能力、抽象化能力の向上と、イメージ思考に関連する類比思考能力の向上を目指します。


論理思考能力の向上

【セミナーの概要】
 問題解決を行う場合には、問題の状況を目で見てわかるようにした「因果関係モデル」を描くことが有効です。
 因果関係をたどることで、根本的な問題の所在が明確となるので、
後はその根本的な問題に集中した取り組みを開始すればよい。
 「因果関係モデル」が描けたら、その内容を見て、どこをどのよう
にすれば、問題が解消するかを予測しながら解決案を考えることが
できます。
 また、考えた解決策を元の「因果関係モデル」に追加することで、解決策の出来映えを確認することもできる。起こり得る将来の問題を事前に予測し、その将来の問題の防止策も考えてしまうこともできます。
 これにより、完成度(実現可能性、信頼性)の高い解決策が得られます。
 このセミナーでは、実際に技術問題と非技術問題(人が関係する組織の問題等)を題材とした簡単な演習問題を解くことにしているので、即実践的な問題に応用することができます。
【受講対象者】
 ビジネスパーソンの基礎能力養成講座として、最適です。

詳しくはこちら


類比思考能力の向上

【セミナーの概要】
 対象となる問題について論理思考で徹底的に考えること。つまり、もうこれ以上考えられることはないと思えるまで考えると、意識の脳はその働きを停止しますが、常にその問題が気になる状態が作り出されます。すると、自動的に無意識の脳が過去のイメージ記憶の中を問題解決に役立つヒントを走査し始めます。
 人間には意識的な論理思考と無意識の脳の働きの他に、意識的に行えるイメージ思考という思考能力があります。それは、考えている問題に一見関係のないことをイメージしてみる方法で機能します。その場合に使用するアナロジー(類比)は、身の回りのものや趣味に関係するものの他、うそのない自然界の生物や現象に求めるのがいいとされています。それは、それらにまつわるイメージが豊富だからです。
  ゴードン法、シネクティクス、等価変換理論、NM法、TRIZなども同じです。意識しているか意識していないかは別にして、これらはすべてイメージを操作するためのアナロジー(類比)を使っています。
 このセミナーでは、学校教育では教えてもらえない類比思考能力を向上する方法を演習で体得します。

詳しくはこちら

抽象化能力の向上

【セミナーの概要】
 抽象化能力は、(1)一つひとつの具体例に対して、それを上位の概念として包括する一般的な言語に置き換える「一般化」、(2)複雑なモノ、コトのうち、その目的に合致した部分のみ特徴を取り出してモデル化する「単純化」、(3)個別の具体的なモノ、コトの関係や構造を明らかにする「構造化」、といった3つの側面があります(「アナロジー思考」、細谷功著、東洋経済新報社発行)。
 抽象化能力は、具体的に物事の目的と手段の関係をたどることで合目的思考ができる能力であって、その思考結果を第三者に伝えられることが必要です。
 このセミナーでは、(1)発明の本質の把握法、(2)特許請求の範囲の作成法、(3)目的展開による課題の捉え方、(4)科学的問題の解決法、といった具体的な場面で抽象化能力を活かす方法について、具体的事例を参照しながら解説します。また、具体的なテーマについてグループ演習を行うことで、実務に適用する力がつきます。

詳しくはこちら